クリスマスの香り (+TOEIC)

飾り気のない素朴な mincemeat pie
飾り気のない素朴な mincemeat pie

街を歩くと商業的なクリスマスの雰囲気が漂ってきました。私の一番好きな季節です!日本では25日を過ぎるとクリスマスの飾りつけはなくなり、すっかりお正月モードに変わってしまうようですが、ヨーロッパ(特にカトリックの国)では、1月に入っても街にはまだクリスマスの飾りつけがあり、クリスマス・ソングが流れていて前後1か月ぐらいはクリスマス・ムードに包まれます。

 

ところで、クリスマス・ティーってご存じですか? 私の教室では毎年この時期には Harrods (イギリスの王室御用達の高級百貨店)の Christmas Tea をご用意しています。

 

近くにある大丸心斎橋店には Harrods Tea Bar が10月にオープンしましたが、クリスマス・ティーはおいてませんでした!教室にお越しの方には、私の大好きな、ちょっと珍しい(?)お茶をお試し頂きたいです。

 

実は、Christmas Tea は私が一番好きなお茶のひとつで、クリスマスじゃない時期にも時々飲んでしまっています・・・。どんな香りかって?シナモンやクローブなどのスパイスの香りがたっぷりで、ほんのりブラック・カランツやオレンジ・ピールなどの香りもします。  

 

お茶菓子には、スコットランドのお菓子メーカー、Walkersmincemeat tart という小さなパイをご用意しています。スペルをよく見てください、"mincemeat" です。でもお肉のタルトではありません。ブラック・カランツ、レーズン、りんご、オレンジピール、シナモン、クローブなどをお砂糖で煮詰めたものが詰められたパイです。材料がクリスマス・ティーとよく似ているでしょう? mincemeat pie というとイギリスでクリスマスの時期にはいろんなところで出されるものです。おいしいかって?イギリス料理の評判はご存じですよね?「美味しい!」というより、「う~ん!クリスマスが来たな~♪」という味なんです・・・。Walkers の 普通の ShortbreadFestive Shapes (クリスマスの形)もありますよ・・・。ちなみにバターが32%ですよ。

 

日本では最近、クリスマスの時期にお菓子屋さんやパン屋さんで、シュトーレンというドイツ菓子がよく売られていますが、あれとも材料がよく似ていますよね?こちらもこの時期には教室でお出しすることがあります。

 

というわけで、日本でいう白い生クリームと苺のクリスマス・ケーキと違って、イギリスにはクリスマス・プディングChristmas Pudding)というお菓子があるのですが、mincemeat と同じような材料で、どす黒いお菓子(!)です・・・。レーズンやスパイス、ドライ・フルーツの香りとそれらの黒っぽい色クリスマスの香りと色です。何だか気分が暖炉の前にいるようにあったかーくなって、何だか festive mood (お祭りの浮かれた気分)になります。

 

ぜひお試しいただきたいです。遊びにいらして下さい。

 

あ、うっかり英語のお勉強を忘れていました。今日の話の「お茶をお出しする」は何でしょうか?

 

正解は serve tea です。食べ物やお茶をお出しするときの動詞は serve です。TOEIC対策で覚えるべき単語としては、complimentary で、「無料の」と単語帳に書かれていたりするかと思いますが、free 「タダの, 無料の」に比べ、「贈呈として、好意の印として無料で提供される」みたいな意味合いになります。なので、TOEICの文脈でいくと、機内で、complimentary drinks が出されたり、最新の「TOEIC新公式問題集 Vol. 5」のPart 7では、complimentary consultation無料相談)をご予約頂けます、というような内容で出ています。

先程の話題の HarrodsChristmas Tea やお菓子も complimentary ということですので覚えておいて下さい!