今年のセンター試験の英語のリスニング問題の中に、"Kimchi base" なるものが問題文に入っていたことで、なんで英語のリスニングなのに韓国語が、という反応も中にはあったようです。でも、「キムチぐらい普通の日本人ならわかるはずでしょ」という問題だけでもないんです。
そこで!英語のお勉強や、TOEICの対策をしている方に向けて、このような単語が出てきた時のリスニングのポイントをお話ししたいと思います。「"Kimchi base"が聞き取れなかったんだも~ん」なんて言い訳してはなりませんよ!
ここでは全文を細かく見る必要はありませんが、念のため、放送された英語は以下の通りですので、興味があれば、参考にして下さい。(2013年1月20日の日本経済新聞紙面より)
お料理のレシピなので、材料を太字にしました。
To make a simple kimchi meat sauce, put some finely-chopped garlic into a pan with two tablespoons of olive oil. Turn the heat on, and when you smell the garlic cooking, add one chopped onion and cook for about two minutes. After adding 500 grams of ground beef, cook until light brown, then add one can of chopped tomatoes together with about three table spoons of ketchup. Before turning the heat down to low and cooking everything for about thirty minutes, don't forget to add three table spoons of kimchi base. This sauce is great on either spaghetti or rice!
設問は、
"In which order are there ingredients added to make the sauce?"
で、正解の選択肢は、
"Onion → Meat → Tomato → Kimchi base"
でした!
この問題では、手順を説明する英語が理解できるかどうかが問われています。なので、仮に"Kimchi base"が、ナンプラーであれ、フォンドヴォーであれ、あるいは聞いたことのないような固有名詞でも、それが材料(ingredients)の一つであることと、入れる手順を理解できる英語力が必要なんです。
聞いたこともないような固有名詞はTOEICのリスニング問題の中にもよく出てきますよ!
例えば・・・「TOEIC テスト新公式問題集 Vol.5」の Part 2 です。
Sue Minto will be your training cordinator.
いきなり、「スーミントー」で「何それ??」「知らない単語が~」ってなりませんか??あなたの研修のコーディネーターの方のお名前ですよ!
別に問題がひねくれてたりするわけではありませんので楽に考えて下さいね。
想像してみて下さい。実際の現場で「スーミントーさんがあなたの研修コーディネーターになりますよ。」と言われて「何それ?」とかって言ったらちょっと面白いですよね(笑)。そう考えて下さいね!
「TOEIC テスト新公式問題集 Vol.5」の Part 3 の中には・・・
What about getting Pinto's previous book, Hillside Heights, instead?
「ピントズ」も「ヒルサイハイツ」も「何て??あ~、もうわからない単語ばっかり!」ってなりませんか?「では代わりにXXXの以前の本であるXXXを購入されるのはいかがでしょうか?」だから、作家の名前と作品名だな、それくらいの理解をする必要があります。こうなると、"kimchi"なんて、楽勝ですよね!
それより、意外に出だしの
"What about getting" が
「ワラバウゲリング」
のように聞こえて上手く聞き取れないかもしれません!
「ホワット アバウト ゲッティングには聞こえない・・・」「早いなあ。難しいなあ。」と、感じたら、ぜひWellies にリスニングのレッスンを受けに来て下さい!
基礎的な英語力をつけるには、単語帳で単語の暗記ばかりしててもだめですよ!
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