私が1年で最も楽しみにしているショーであるグラミー賞(The 55th Grammy Awards)の録画を見終えました!世界最高のアーティストたちによるパフォーマンス、豪華なプレゼンターたち、受賞スピーチ、そして豪華メンバーが並ぶ観客席は見るだけでとても刺激的です。
英語のスピーチが上手くなりたい人はお手本として見ることもできると思います。英語がわからなくても、字幕で伝わる部分も十分あります。いい音楽を聞いたことがない人がいい音楽を作るのは難しいですよね?英語も同じです。人の心に響く言葉の使い方はかんたんには習得できませんが、そのような言葉に触れることは大切なことです。
素晴らしいパフォーマンスがたくさんありましたが、今年最も印象に残ったのは、昨年に引き続き2度目のホストを務めたLL Cool Jです!
彼の司会は、すべてが揃っていて完璧でした! ショーの歴史の長さやその世界的な規模を実感させつつも、その瞬間、その場の一体感を会場に与えてパーティーのように盛り上げ、個人的な逸話を交えながら音楽への敬意を示し、今頑張っている若者たちへの「夢は叶う」というメッセージを送り、そして、これだけ真面目にやっていても堅苦しくなりすぎない人柄で包み込む、という完璧な仕上がりでした!
極め付けは最後に披露した迫力のラップの新曲のパフォーマンス!私は特別ラップのファンではありませんが、さすがはグラミー賞、脱帽ものでした。グラミー賞はジャンルを超えた音楽の祭典なので、思いがけないジャンルに魅了されることがあるのも私がグラミー賞が好きな理由の一つです。英語を勉強する時もそんな思いがけないものに触れる機会があるととてもいいと思います。
それにしても、年齢を重ねるごとに魅力が増す人はいますが、LL Cool J はまさにそんな人の一人です。40代半ばでもあんなに少年のように澄んだ瞳をもつことができるのですね。あの言葉はあの優しい瞳から生まれるんだ~と思いました。人の心に響く言葉の使い方は単なる教育や技術ではないですね。
他にもたくさんの活躍している人たちが受賞したり、しなかったりでした。昨年6つもグラミーを受賞し、今年、"Best Solo Pop performance" を受賞したAdel が言った言葉はさらっとしているのに貫禄がありました。(一部です。)
"I just want to send a massive, big love to all the other girls and all us females doing this because we work so hard and we make it look so easy."
「他の女性歌手のみんなにここで大きな愛を贈りたいわ。私たち女性ってすっごく努力していて、それをすっごく簡単そうに見せてるんだもの。」
わ!彼女はかる~くこう言って「またね、いい夜を~」と笑顔で去って行きました。若くても努力を続けている人の言うことは違いますね。
グラミー賞の英語のスピーチは、教科書のように簡単に真似できるお手本ではないですが、最高のものに触れて感動することも、音楽と同様、言葉を学ぶ上でとても大切なことだと思います!
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