3月は忙しかったこともあり、うっかりブログを更新しないままになってしまいました。英語や運動をやめてしまう言いわけにありがちな、忙しくてやらなくなってしまった、ということのないようにブログを習慣にしてしまわないとだめですね!
2月末に生放送された4時間に及ぶアカデミー賞授賞式(The 85th Academy Awards)の録画を楽しみにしていたのですが、1か月以上してから先日やっと見終えました。毎年、90分の総集編ではなく、全部見たいんですよね。できるだけ結果を見たり聞いたりしないようにしていたのでスリルのある1か月でした・・・。
今年の受賞作品のうち、「レ・ミゼラブル」(Les Miserables)はすでに見ていましたが、「ジャンゴ 繋がれざる者」(Django Unchained)も見てきました。私は特別クエンティン・タランティーノ監督の作品の大ファンではありませんが、主演のジェイミー・フォックスのファンで、助演のレオナルド・ディカプリオも好きですし、助演男優賞を勝ち取ったクリストフ・ヴァルツにも興味がありました。
暴力シーンなどの問題はさておいて・・・、音楽、映像、テンポの見事な組み合わせの結果、165分あっという間、さすがは鬼才タランティーノ監督だと思いました。奴隷制に西部劇、そんな題材を2012年に豪華キャストでよくもまあ娯楽に仕上げられたものです。 アメリカの歴史や事情に詳しいとこれが普通のことではないことがわかると思います。(娯楽といっても女性におすすめする映画ではないですが。)
主人公のジェイミー・フォックス(奴隷役)は馬の乗り方からして私の期待通りに「カッコイイ」の一言だし、レオナルド・ディカプリオ(大農園主役)の異常な悪者ぶりはすっかり「はまり役」に見えてしまうほどで、アカデミー賞にノミネートさえされなかったのが納得しがたいくらいでした。サミュエル・L・ジャクソン(大農園主の召使い役)の登場には最初彼だと気付かなかったくらいの役どころで、非常にいやーな人物として印象に残っています。クリストフ・ヴァルツ演じる賞金稼ぎの歯科医、Dr.キング・シュルツは最初主人公かと思ったぐらいユニークな存在でした。彼はアカデミー賞授賞式で見ると実際はまるで別人なのですから映画制作って面白いですね。
タランティーノ監督がアカデミー脚本賞の受賞スピーチでキャスティングの大切さについて述べていた部分を紹介します。文字にしてしまうと伝わりませんが、カジュアルに落とした話し方に独特の雰囲気があって真面目な話も面白かったんですよ。
“I actually think that like...If people are knowing about my movies 30 or 50 years from now, it’s going to be because of the characters that I created. And I really got one chance to get it right. I have to cast the right people to make those characters come alive and hopefully live for a long time.... and boy, this time did I do it.”
登場人物(character) のキャスティングが成功すると、脚本のなかの登場人物は命をえて、長い間私たちの記憶の中に生き続けるものなのですね。
アカデミー賞授賞式を見ると、一つの映画が出来上がるにはいろんな仕事の組み合わせがあって、それぞれの情熱が別の情熱と引き立て合って、ノミネートされるような素晴らしい作品が生まれるんだということがわかります。
次見に行きたいのは近日公開予定の「リンカン」(Lincoln)かな!ダニエル・デイ・ルイス(リンカン役)は期待を裏切らないことを知っていますから。
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