先日、日本時間1月27日、第56回グラミー賞の授賞式が行われましたが、その生中継約5時間の録画をついに見終えました!私にとってグラミー賞の授賞式は、見終わった瞬間から翌年のものを楽しみにしてしまうくらいのイベントです。
今年のグラミー賞は、音楽を通して私たちは一つになれるということを体現してくれるショーでした。パフォーマンスも異色のコラボレーションで一体感が体現されました。クラッシク × ヘヴィ・メタル、ロック × ラップのコラボなんてちょっと無理がありそう・・・、と思いきや、
I was overwhelmed.
圧倒されました。
ロックとラップなのに、全員がさわやかな真っ白のスポーティーな衣装に統一していたのも視覚的な意外性と一体感がありましたが、パワフルな熱気で会場を圧倒していました。
今年のグラミー賞は、音楽で私たちは一つになれるということを体現してくれましたが、グラミー賞で一つになったのは、33組のカップルでした!今年7部門にノミネートされ、4部門受賞したマックルモア&ライアン・ルイスの"Same Love"はゲイの社会派ラブ・ソング(?)ですが、その歌のパフォーマンスに続いて、クイーン・ラティーファの登場と司会で結婚式が始まります。
“This song is a love song, not just for some of us, but for all of us.”
「この曲はラブ・ソングです。私たちの一部の人だけのためではなく、私たちみんなのためのラブ・ソングです。」
そうです。男女だけが結婚を許されるのではありません。
LGBT (Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender).
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、性転換者)。
すべての人のための結婚式です!
“Strip away the fear, underneath it's all the same love.”
「恐れを剥がし去って。根底にはどの愛もすべて同じ愛。」
ステージにはマドンナが登場して彼女の80年代のヒット・ソング"Open Your Heart" を歌う中、クイーン・ラティーファを立会人とし、会場で33組のカップルが指輪の交換をして正式に結婚しました。
会場はスタンディング・オベーションで涙する人たちの姿も見られました。キース・アーバンの目からも涙が流れていました。私は彼のことをオーストラリアのカントリー・シンガーで、ニコール・キッドマンの夫としか見ていませんでしたが、あの涙を見ると、いい人だったんですね!
こんなグラミー賞は今までありませんでした。音楽は人を感動させるパワーがありますが、アメリカでは、人権意識や政治意識まで、世の中全体を変えてしまうようなパワーもあることを強く感じました。アメリカではみんながLGBTに寛容なわけではありません。そんな中でこのような偉業を成し遂げるにはそれなりの勇気が必要だと思います。
お伝えしたいことはたくさんありますが、また次回に回したいと思います。
コメントをお書きください